アニメnumber24第3話『広い家に引っ越しても別に片付かない…荷物増えるだけ』

アニメnumber24第3話『広い家に引っ越しても別に片付かない…荷物増えるだけ』
number24

出典:TVアニメ「number24」公式サイト https://number24-anime.com/

前回までのお話はこちら
No.1『スーパールーキーnumber24です★』
No.2『財布のチャラさと、持主のチャラさはほぼ比例』

4話以降のお話はこちら
No.4『何事も真剣に楽しんでる人には敵わない』
No.5『退化も進化』

No.3『広い家に引っ越しても別に片付かない…荷物増えるだけ』

復帰

「再入部させていただくことになりました、どうぞよろしくお願いします!」

上丘伊吹(うえおかいぶき)が堂紫社大学ラグビー部に戻ってきた。
が、イーサン・テイラーだけが両手を高らかに挙げて拍手をし、部員たちのほとんどは神妙な面持ちで伊吹を見ている。
伊吹の再入部を強く希望した柚木夏紗(ゆずきなつさ)さえも、彼を見下すような表情をしている。

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「練習始めるぞ」
重く静まり返った空気の中で部長・財津岳十(ざいつがくと)が口を開いた。

「ちょっと待ってください、本当に入れるんですか?
そいつ入れたら練習サボって、そのまま辞めてもいいってことになりませんか?」

内梨大成(うちなしたいせい)が、眉間にシワを寄せた険しい顔で伊吹の再入部に反対している。

「伊吹にだって理由があったんだよ」
「イイジャナイ!伊吹ガ帰ッテクレバTeamハ強クナルヨ!」
日高拓海(ひだかたくみ)とイーサンは再入部に協力的だが、
山田宗介(やまだそうすけ)と鵜翔太(うしょうた)は7ヶ月もブランクがあるため戦力になるわけがない、と言っている。
伊吹と同じ3回生の部員たちには、それぞれに思いがあるようだ。

伊吹は前髪をかき上げながら、挑発するように言った。
「お前らの試合見てたけど…俺、全然戦力になると思うけど?」

「てめぇ今、なんつったぁ!」

内梨が立ち上がって怒号を浴びせた。

提案

「あのぉ~、僕ひとつ提案させてもらっていいですかぁ~?」

緊張する空気を一変させるかのような笑顔で夏紗が割って入った。
部内での練習試合のBチームに伊吹を入れてみて、まったく使い物にならなかったら再入部を認めなくてもよい、と。
夏紗のペースで上手い具合に試合させる方向に話を持っていき、“伊吹が使い物にならなかった場合には大学卒業までラグビー部の奴隷として働き続ける”という代償も用意した。
もちろん本人の了承は得ずに、だが。

心配そうに見つめる真白優(ましろゆう)をよそに、淡々と話し続ける夏紗。
「ラグビー部の雑用はもちろん、授業の代返や講義ノートの購入、学食の場所取り、この無駄に良い容姿を活かして合コンのセッティングも行います」
更にイーサンが見てみたいという「セップク」もお安い御用だと。

「どうでしょうか?キャプテン!」
夏紗の提案に難色を示し、返事をし兼ねる様子の財津だったが、

「やりましょう!」

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3回生の面々はすっかり伊吹を交えた練習試合をやる気になっていた。

3人

「やっちゃった…なぁんであんな煽ること言っちゃったかなぁ…」
伊吹が溜息混じりにぼやく。

夏紗、清一郎、伊吹の3人は伊吹の家で夕食を食べながら、先程の部室でのやり取りについて話している。
「そもそもなんであんな提案…俺ここでダメだったらもうラグビーやれないよぉ…」
「勘違いしないでもらえますぅ?僕が好きなのはラグビーが強い上丘伊吹です、ここで負けるような弱い人なら別に興味ないんで」
弱音を吐く伊吹に対して、夏紗ははっきりとしている。

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出典:TVアニメ「number24」公式サイト https://number24-anime.com/

「清一郎、黙ってないでお前もなんとか言ってぇ」
伊吹は、清一郎が助け舟を出してくれると思ったのだろうか、

「あんな辞め方したんですから、普通に戻って来られるわけないと思いますけど…」
夏紗曰く、清一郎がいつも以上に無口な時は怒ってる時らしい。

「とにかく、期待裏切らないでくださいね!」

魅力

真白は練習試合前のグラウンドで、伊吹がリザーブやBチームに受け入れてもらえるかどうかの心配をしていることを夏紗に明かした。

そんな心配をよそに、伊吹の周りには津々楽弥生(つつらやよい)と呉羽小鳥(くれはことり)を始めとした後輩部員たちが次々と集まってくる。
伊吹は小学校からラグビーをしているためラグビー関係者に知り合いが多く、加えて天性の人たらし、スター選手なのに親しみやすかったから特に後輩からは人気で憧れている子も多い。

伊吹が部を辞めた時、特に同回生からは嫌われたかもしれないが、それは“自分たちに相談もなしに”という気持ちの裏返しだ、と。
「大丈夫すぐに慣れるよ、ラグビーが認められればの話だけどね」

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“7ヶ月もブランクがあって簡単に戻れるほどラグビーは甘くない、でもそれを凌ぐほどの才能を見せてくださいね、先輩!”

久々

部員たちは、試合前の軽いパス回しで身体を温めている。

東坂虎之進(ひがしざかとらのしん)がパスしたボールを受け取った瞬間、伊吹は突然走るのをやめた。
「伊吹ぃ!お前、何しとんねんあほぉ!ボール出さんかい!」

伊吹は久しぶりにパスをもらって瞳をウルウルさせる程に感動していたのであった。

伊吹と東坂が乳繰り合っている様を“現10番”染谷誠(そめやまこと)が遠目から浮かない顔をして見ている。

「まこさん!このチームのスタンドオフはまこさんです。今さら帰ってきたところで、居場所なんてないこと思い知らせてやりましょう!」
内梨は“打倒伊吹!”と言わんばかりの闘志を燃やしている。

「大丈夫、わかってるよ…」
一瞬物憂げな表情を見せ、ポジションにつく染谷であった。

堂紫社大学 部内マッチ

試合開始を告げるホイッスルが吹かれた。

ボールに慣れていないようで、いきなりキャッチし損ねる伊吹。
「やっぱり、まだボールに慣れないみたいですね」
「楽しみだね…伊吹先輩がラグビー部の奴隷になるの!」
夏紗と真白はグラウンドの外で試合を見守っている。

Aチーム優勢で前半戦が終了。

夏紗は汗を拭く伊吹の元に歩み寄り、荒んだ目をしながら伊吹に言い放つ。
「前半のプレーは可もなく不可もなく、7ヶ月のブランクがあるのにここまでできてるのはまぁまぁですけど、まぁまぁの先輩に僕、興味ないんで」
「後半はもっと良い動きしてくださいね」
そう言いながら伊吹にスポーツドリンクを手渡し、その場を離れた。

薄いスポドリ

大きく溜息をつきスポーツドリンクで喉を潤している伊吹の背後から鵜が言い寄る。
「このままやと、選手としては戻れんのちゃう?試合には勝ちたいけど、お前が奴隷になる方がおもろいしぃ~、一口もらうで!」
そして、伊吹の持っていたスポーツドリンクを奪い、勢い良く飲んだ。
「うっす!これうっすいわぁ~!まっずぅ~!作ったん誰やぁ~!」
「俺、子供の頃から薄いスポドリが好きなんだよ…」
伊吹は懐かしそうな面持ちで夏紗を見つめている。

「さぁ~て!後半頑張っちゃいますかぁ~!」
「頑張らんでええ言うてるやろボケ、しゃしゃんなよ」

選手としての復帰よりも、奴隷としての上丘伊吹を期待している鵜であった。

後半戦

後半戦が始まり、伊吹の絶妙な位置取りと正確なパスで弥生のトライが決まる。

“すごすぎる…タックルした後、どうしてあんな良い場所にいれるの?立ち上がりが早すぎる、まるでこうなることがわかっていたみたいだ、しかもあのキック…天才だ、天才ってこういうことだ!”
真白は、伊吹の本質を目の当たりにして、“天才”とまで言った。

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伊吹を中心としたパス回しでゲームを組み立て、伊吹たちBチームが逆転するまでに至った。

そして、伊吹のラグビーをプレーする姿を見て夏紗は思う。
“この人が天才と言われるのは読みの正確さだ、敵味方関係なく29人分すべての今と未来を読んでいるような動きをする、それは未来の空に目がついていないとできないことだと僕は思う、ラグビーの神様の寵愛を一心に受けたスタンドオフ、それが上丘伊吹。それなのにやめようとして…”

「チッ…後で絶対嫌がらせする」

舌打ちをした後に意気込む夏紗であった。

試合は進みAチームの本領発揮、伊吹たちBチームは次々に抜き去られ、トライを決められる。
「よぉ帰ってこれたもんやなぁ、元天才」
山田を始めとしたAチームの面々が得意げな表情で伊吹を見ている。

試合終了

結果として、その後もAチームの猛攻は止まらずBチームは惨敗を喫し、へたり込んでいる。
キャプテン・財津と副キャプテン・由布郁斗(ゆふいくと)が、Bチームの皆の元へやってきた。

「ど…どうでしたか?」
夏紗が不安そうに聞いた。

「どうでしたもなにも、元々4回生は誰も異議はない」
「監督もオッケーしてるしね、あとは3回生で話し合ってよ」

夏紗と伊吹を残し、財津を筆頭にBチームの皆は学食へと連れ立って行った。

確執

夕焼けのグラウンドで夏紗、伊吹、清一郎と3回生たちが向かい合って立っている。
重い空気が流れる中で、夏紗が頭を下げた。
「伊吹先輩を許してください、部活のみなさんは迷惑したしムカついたと思います、でも先輩には…!」

「俺にはラグビーしかありません、どうか…ここでラグビーさせてください」
夏紗が何かを言いかけた瞬間、今度は伊吹が頭を下げた。
夏紗も清一郎も後に続いた。

「俺は別にええと思うで?」
鵜を始めとしてイーサン、山田も復帰を認めている。

「おい待てよ!こんなヤツ…」
「当然入れるだろ、実力のある選手は入れるべきだ」
李洪浜(りほんびん)が相変わらず反対している内梨に割って入り、一言だけ言い残して去っていった。

「オカエリ!伊吹!ラグビー楽シモウ!」
奴隷にはなっていないのに、ハラキリと合コンの話で盛り上がっている。

心の準備

「夏、お前そういえば今日、寮に入る日だろ」
清一郎が重い口を開いた。
「わ…忘れてたぁ!」
「もう荷物は運び終わってるし、そんな焦ることか?」
思いの外、落ち着きをなくした夏紗といつも通り冷静な清一郎。
「僕の心の準備が出来てない!だってよりによって同室がぁ!」

時を同じくして寮の部屋のドアを開けた都留が、夏紗の荷物の入ったダンボールで埋め尽くされた部屋を見て絶句していた。

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エンディングテーマ
『COMICAL TRY!!』
歌:柚木夏紗(CV:河西健吾)&上丘伊吹(CV:柳田淳一)
作詞:高瀬愛虹
作曲:ミライショウ
編曲:ミライショウ

次回、No.4『何事も真剣に楽しんでる人には敵わない』

まとめと感想

夏紗の毒舌っぷりと伊吹のへたれっぷりをちょいちょい出しつつ、人間関係も描きつつ、ようやくラグビーが始まりました!
天才とまで称された「上丘伊吹」の才能溢れるプレーに、惚れ直す人・認めざるを得ない人・まだまだ敵対している人、色々いることもわかってきました。

学食といい、お家でといい、運動量が多いラグビー部だからなのか結構お食事に関する話題が多いですね。聞いてるとお腹が減ってきます。
次回は夏紗と都留に関して描かれるでしょうか?
それでは、また次回。

堂紫社大学ラグビー部

番号 名前 ポジション 学年
1 斎藤風雅
さいとうふうが
左プロップ 1
2 財津岳十
ざいつがくと
フッカー 4
3 山田宗介
やまだそうすけ
右プロップ 3
6 内梨大成
うちなしたいせい
左フランカー 3
7 佐々木通玄
ささきつうげん
右フランカー 2
8 イーサン・テイラー
いーさん・ていらー
ナンバーエイト 3
9 日高拓海
ひだかたくみ
スクラムハーフ 3
10 染谷誠
そめやまこと
スタンドオフ 4
11 都留靖也
つるやすなり
左ウイング 1
12 由布郁斗
ゆふいくと
左センター 4
13 近衛素直
このえすなお
右センター 2
14 李洪浜
りほんびん
右ウイング 3
15 真行寺清一郎
しんぎょうじせいいちろう
フルバック 2
16 ポンサクレック・ユーヌー
ぽんさくれっく・ゆーぬー
リザーブ 2
19 東坂虎之進
ひがしざかとらのしん
リザーブ 4
21 呉羽小鳥
くれはことり
リザーブ 1
22 津々楽弥生
つづらやよい
リザーブ 1
23 鵜翔太
うしょうた
リザーブ 3
元11 柚木夏紗
ゆずきなつさ
マネージャー 1
元Cチーム 真白優
ましろゆう
マネージャー 1
元10 上丘伊吹
うえおかいぶき
スタンドオフ 3

黄風院大学ラグビー部

番号 名前 ポジション 学年
本郷主鷹
ほんごうかずたか
FW 3
本郷円
ほんごうまどか
BK 4

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